Amazonの商品画像はメイン1枚とサブ8枚の最大9枚で構成し、メイン画像だけは純白背景と商品占有率85%以上が必須です。出品者がつまずくのは、たいていこの「メインとサブで別ルール」という点にあります。サブ画像まで白背景にして訴求の機会を捨てている、500pxの画像で登録は通ったのにズームが効かない、といったケースが起きがちです。

この記事では、ガイドラインに沿った判定から売れる9枚構成、審査に落ちたときの対処までを順に整理します。

この記事でわかること
  • メイン画像とサブ画像で何がNGになり、何が許されるのかの一括判定
  • 最小500px・最大10000pxの範囲と、実務で基準にしたい1600px
  • カテゴリー別の追加ルールと、違反したときに起きること
  • 9枚それぞれに割り当てる役割のテンプレート
  • 画像が反映されない・落ちたときの原因切り分けと再申請の手順
  • 自作・デザインツール・外注の費用と工数の比較

メイン画像とサブ画像の違いは?7項目のNG・OK早見表で一目判定

結論から言うと、厳しい規約が課されるのはメイン画像だけで、サブ画像は背景色も文字入れも自由です。条文を順に読むよりも、項目ごとに対比したほうが判断が早く済みます。

項目メイン画像サブ画像
背景×(RGB 255,255,255 の純白のみ)○(色・柄・実景すべて可)
文字・キャッチコピー×○
ロゴ・透かし・枠線×○(自社のもののみ)
モデルの起用×(ファッション&ファッション小物カテゴリーのみ可)○
商品占有率85%以上が必須指定なし
販売対象外の小物・演出品×○(対象外と明記する)
比較表・図解・使用シーン×○

多い誤解は3つあります。ひとつ目は「サブ画像も白背景が必要」という理解ですが、これは誤りです。ふたつ目は「画像内のテキストは全面禁止」というもので、禁止されているのはメイン画像に限られます。3つ目は「解像度は大きいほどよい」という思い込みで、上限は長辺10000pxであり、表示速度との兼ね合いも生じます。

ただし、メイン画像かサブ画像かを問わず、全画像に共通して禁止される表現もあります。以下はサブ画像であっても認められないため、テンプレートを作る段階で外しておいたほうがよいでしょう。

  • ヌードやそれに準じる表現
  • 他社のロゴやキャラクター、Amazonのロゴを模した意匠
  • 価格や「送料無料」「セール中」などの販促表記
  • URL・メールアドレス・電話番号などの連絡先
白背景に手が写り込んだメイン画像のNG例
手や人物が写り込むと白背景メイン画像としてNGになる
商品の背後にPOPが写り込んだメイン画像のNG例
説明用のPOPが背景に入るとメイン画像として認められない
商品が85%を占め余白が均等なメイン画像のOK例
商品が画面の85%を占め余白が均等だと規約に準拠する

サイズ・解像度・ファイル形式の正解は?失敗しない5つの数値基準

迷ったら正方形1600×1600px、JPEG、sRGBで統一してください。これは「通る最低ライン」ではなく、「売るための推奨ライン」にあたります。

項目最低要件推奨
長辺のピクセル数500px以上・10000px以下1600px以上
ズーム機能長辺1000px以上で有効化1600px以上で拡大しても粗さが出にくい
ファイル形式JPEG・PNG・GIF・TIFFJPEG
画像の縦横比指定なし正方形
色空間指定なしsRGB

500pxでも登録自体は通ります。しかし1000px未満ではズームが効きません。購入検討者が素材の質感や細部を確認できないため、実質の基準は1600pxだと考えてください。

ファイル形式と色空間は、次の基準で選び分けます。

  • 基本はJPEG。容量と画質のバランスがよく、枚数が多くても扱いやすい
  • 純白背景の階調がJPEG圧縮で崩れるのを避けたいときはPNG
  • アニメーションGIFはメイン画像には向かない
  • 色空間はsRGB。印刷用データをCMYKのまま書き出すと、白背景が純白から外れる

一括登録では、ファイル名の接尾辞でどの枠に入るかを指定します。命名を間違えると、ガイドラインに沿った画像でも意図した位置に入りません。

  • メイン画像:SKU123.MAIN.jpg
  • サブ画像:SKU123.PT01.jpg から SKU123.PT08.jpg まで連番
正方形枠に商品を85%配置し余白15%以内を示す寸法図
商品は正方形枠の85%を占め、余白の合計は15%以内に収める

カテゴリー別の追加ルールと違反時のリスクとは?5業種で見る注意点

共通のガイドラインを守っても落ちるときは、カテゴリー固有の要件に引っかかっています。以下は出品者のあいだで話題になりやすい代表例をまとめたもので、確定した条件ではありません。自分のカテゴリーに何が適用されるかは、セラーセントラルのヘルプで必ず確認してください。

カテゴリー追加ルールとして挙がりやすい点
ファッション・ファッション小物メイン画像でモデル着用が認められる。トルソーやハンガー掛けの扱いは要確認
コスメ・ヘルスケア効果効能を断定する文言やビフォーアフター表現が問題になりやすい
食品・サプリメント成分表示や原材料表示の見せ方に指定が入ることがある
コンタクトレンズ装着イメージの掲載が認められない場合がある
本・DVDなどメディア表紙やジャケットの画像のみに限定されることがある

薬機法や景品表示法に触れる表現は、サブ画像の文字であっても違反の対象です。「シミが消える」「業界No.1」のような断定や最上級表現は、根拠の提示がなければ使えません。「乾燥による小じわを目立たなくする」「自社調べによる満足度」のように、範囲と出所を添えた言い換えに直します。他社ロゴやキャラクター、フリー素材の商用利用条件も、使う前に確認しておきたい項目でしょう。

規約違反が検知されると、検索結果から商品が除外されるサプレス状態になったり、商品ページ自体が非表示になったりします。繰り返した場合は出品停止やアカウント閉鎖に至ることもあります。画像要件は改定されるため、差し替え作業に入る前に現行のガイドラインを開いて読む手順を、作業の1番目に組み込んでおくと安全です。

売れる9枚構成の作り方|何枚目に何を見せれば購入率が上がる?

メイン1枚とサブ8枚の枠には、それぞれ役割を割り当てます。Amazonは6枚以上の掲載を推奨しており、埋められる枠を空けておく理由はありません。

枚数役割入れる内容
1枚目メイン商品単体・純白背景・占有率85%以上
2枚目ベネフィット要約この商品で何が解決するかを1文と図で
3枚目サイズ・寸法数値と、手やA4用紙など基準物との並置
4枚目使用シーン使っている場面と対象者が分かる写真
5枚目ディテール・素材縫製や断面の拡大、素材の図解
6枚目セット内容同梱物を並べて点数を明示
7枚目比較表・選び方自社の型番違いやサイズ違いの選択軸
8枚目実績・評価販売実績や受賞など、根拠のある事実
9枚目保証・サポート保証期間や問い合わせ方法

作るときの前提として、表示枚数は端末で異なります。PCブラウザはサブ画像が最大8枚表示されるのに対し、モバイルのブラウザとアプリでは最大6枚程度に絞られます。そのため、重要な訴求は2枚目から4枚目に集めます。

文字サイズは、画像の縦幅の20分の1以上が目安です。1600px四方なら80px前後になります。作り終えたら実機のサムネイル表示で読めるかを必ず確かめてください。メイン画像は検索結果でサムネイルとして並ぶため、競合10商品と並んだ状態で見比べ、シルエットと色のコントラスト、トリミング倍率を調整します。高単価の商品は情報量を削ってブランド感を出し、低単価の商品は価値の総量が伝わるよう要素を詰める、という作り分けも有効でしょう。

画像が反映されない・審査に落ちたときの対処法|3ステップで解決

アップロード直後に何度も再アップしないことが前提です。反映には数十分から24時間程度、混雑時はさらに時間がかかることがあります。半日ほど置いてから、次の切り分けに進みます。

症状確認箇所対処
アップしても画像が変わらないファイル名の接尾辞(MAIN・PT01〜PT08)命名規則どおりに付け直して再登録
エラーで弾かれる長辺が500px未満、または10000px超1600pxにリサイズして再登録
背景が理由で差し戻されるスポイトで背景のRGB値を実測255,255,255 に塗り直す
メインだけ通らない商品占有率が85%未満トリミングして余白を15%以内に
他社の画像が表示される相乗り出品かどうか、ブランド登録の有無ブランド所有者として権限を得るかAmazonへ依頼

背景の判定は目視では通りません。「白っぽい」グレーは不合格になるため、画像編集ソフトのスポイトで数値を実測してください。既存カタログへの相乗りでは、そもそも画像を編集する権限がないケースもあります。

修正版を別ファイル名で再アップする

同じファイル名だとキャッシュで差し替わらないことがあります。接尾辞は保ったまま、SKU部分やバージョンを変えて登録します。

24時間待って表示を確認する

反映待ちの間に何度も上書きすると、どの版が処理されたか分からなくなります。1回上げたら待ちましょう。

セラーセントラルからケースを作成する

変わらなければ「サポートを受ける」からケースを作成します。問い合わせ文面には、ASINとSKU・起きている現象・すでに実施した対処・希望する対応・修正後の画像の5点を入れると、往復のやり取りが1回で済みます。

自作・デザインツール・外注はどれを選ぶ?3つの費用と工数を比較

判断軸は商品単価・販売点数・競合の画像レベルの3つです。主力ASINだけ外注し、それ以外は自作で回す切り分けが現実的でしょう。

手段費用工数仕上がり向くケース
自作◎(機材の初期費用のみ)×(1商品で半日以上かかることも)△(白抜き加工の精度が壁)点数が多く単価が低い商品
デザインツール○(無料プランあり、高機能は有料)○(テンプレートで短縮)○(サブ画像はここで完結)撮影素材はあるが構成に悩む場合
外注△(撮影と制作で別見積もり)◎(指示書を渡すだけ)◎主力ASIN、競合の画像水準が高い市場

外注費の目安は、商品撮影が1商品5カット前後で数千円から、Amazon向けのサブ画像制作が1枚あたり3,000〜5,000円程度、5枚セットなら15,000〜25,000円程度という幅で語られることが多いようです。これはクラウドソーシングサービスや制作会社が出している公開価格の水準を幅でまとめたもので、特定の1社の料金ではありません。税の扱いや修正回数の上限、撮影と制作を合算するかどうかは依頼先ごとに異なり、価格改定も入ります。実際の金額は見積もりで確かめてください。

EC商品撮影の全体像ガイド|機材・予算・外注の判断基準を整理EC商品撮影は、カメラ選びより先に「内製か外注か」と「光の作り方」を決めたほうが、費用の無駄が出ません。商品写真がうまく撮れないとき、多くの人はまず機材を調べ始

デザインツールには、Amazonの商品画像サイズに合わせたテンプレートや背景除去の機能を備えたものがあります。素材写真さえ用意できれば、サブ画像はツール内で完結します。

一方で、自作でも成果は出ます。日本貿易振興機構(ジェトロ)が2025年に公開した活用事例記事では、石川県加賀市の有限会社よしたが、ミラーレス一眼カメラとiPhoneで自社撮影し、Adobe社のアプリで編集した画像を使っていると紹介されています。

Amazonの商品画像には、日本語と英語の両方を入れることで、国内外のAmazonで使用できる画像を自社で作成しています。

ジェトロ活用事例「有限会社よした」2025年

同事例によると、同社は商品ページの説明が不足する箇所を画像と動画で補い、2022年8月下旬に米国Amazonで初の売上を達成しています。出典は以下のページです。

外注する際は、指示書に「Amazonのガイドライン遵守」「背景はRGB 255,255,255」「商品占有率85%以上」「納品サイズ1600px以上」「ファイル名規則」「訴求の優先順位」「使用しない表現」の7項目を明記しておくと、差し戻しが減ります。

公開後のCTR・CVRを上げる方法|4ステップの検証手順

数値の落ち方で、直す画像が決まります。メイン画像はクリック率に、サブ画像は購入率に効くという切り分けで見てください。

症状疑う箇所打ち手
表示は多いがセッションが伸びないメイン画像トリミング倍率・背景との明暗差・角度を変える
セッションはあるが購入されないサブ画像の2〜4枚目サイズ訴求と使用シーンを前に出す
返品・低評価が多い寸法と同梱物の説明基準物と並べた寸法画像を追加する

検証は、ビジネスレポートの子商品別詳細ページ売上・トラフィックで、差し替え前後のセッション数とユニットセッション率を比べます。管理ツールの実験機能でメイン画像2案のA/Bテストを行う場合は、判定まで最低1〜2週間を確保し、その期間は価格・広告・在庫を動かしません。

  1. 差し替え候補の2案を用意し、変更点を1要素だけに絞る
  2. テストを開始し、14日間は価格と広告の設定を固定する
  3. 期間終了後にセッション数とユニットセッション率を比較する
  4. 勝った案を本適用し、変更内容と日付を記録に残す

メイン画像を頻繁に差し替えると、検索順位やクリック率が一時的に落ちることがあります。変更は1回につき1要素に限定してください。改善の優先順位は、メイン画像、上位3枚のサブ画像、動画、A+コンテンツの順です。サブ画像とA+で同じ訴求を繰り返さないよう、役割を分けます。低評価レビューは次の画像の材料になります。「思ったより小さかった」という声が続くなら、寸法画像を3枚目に移すだけで返品が減るケースもあるでしょう。

まとめ|今日からできる5つの作業手順

「ガイドラインを守る」ことと「売れる構成にする」ことは別の作業です。前者は不合格を避けるための最低条件で、後者はクリックと購入を増やすための設計にあたります。両方を一度に抱え込まず、主力ASIN 1商品から順に片付けてください。

  • 既存のメイン画像の背景をスポイトで測り、RGB 255,255,255 かを確認する
  • 商品占有率が85%以上か、余白が15%以内に収まっているかを見る
  • 全画像を長辺1600px以上、正方形、JPEG、sRGBに統一する
  • サブ画像を9枚構成の役割表に当てはめ、不足している枠を洗い出す
  • 主力ASINから差し替え、2週間後にビジネスレポートで検証する日を決める

今すぐ見直したい優先項目は、メイン画像の純白背景・長辺1600px・サブ画像6枚以上の3つです。この3点が満たされていない商品がひとつでもあるなら、そこから着手するとよいでしょう。

よくある質問

Amazonの商品画像には、どのようなサイズや解像度、ファイル形式が推奨されますか?

長辺のピクセル数は500px以上が必須ですが、ズーム機能を有効にするには1000px以上、画質を保つには1600px以上を目安にしたほうがよいでしょう。ファイル形式はJPEG・PNG・GIF・TIFFに対応しているものの、容量と画質のバランスがよいJPEGが使いやすい形式です。色空間はsRGBに統一すると、表示した際の色味の違いを防げます。

メイン画像とサブ画像で、守るべきルールに違いはありますか?

メイン画像は背景を純白にし、商品占有率を85%以上にする必要があるものの、サブ画像は背景・文字入れ・モデルの起用など比較的自由に構成できます。ただし、ヌードやそれに準じる表現や、他社のロゴ・価格・連絡先の記載は、メイン画像とサブ画像とを問わず禁止されている点に注意が必要です。

サブ画像に文字やキャッチコピーを入れても問題ありませんか?

サブ画像であれば文字やキャッチコピー、比較表や使用シーンの図解を入れることが認められています。一方でメイン画像への文字入れは禁止されているため、訴求文言はサブ画像側でまとめて構成したほうがよいでしょう。

商品画像を魅力的に見せるためには、どのような構成や枚数が目安になりますか?

Amazonではメイン1枚とサブ8枚の最大9枚まで登録できるため、商品全体・使用シーン・サイズ比較・素材感など、それぞれの画像に異なる役割を持たせる構成がおすすめです。枚数を使い切ることで、購入を検討している人が抱く疑問を画像だけで解消しやすくなるでしょう。

商品画像に演出用の小物や販売対象外のアイテムを入れることはできますか?

サブ画像であれば、演出用の小物や販売対象外のアイテムを写り込ませることが可能です。ただし、対象外である旨を画像内に明記しておかないと、購入者に誤解を与える恐れがあるため注意したほうがよいでしょう。

商品画像が規約違反になると、どうなりますか?

規約に違反した画像は掲載が承認されなかったり、一度掲載された後に非表示になったりすることがあります。違反が繰り返された場合は、出品自体に影響が及ぶ可能性もあるため、事前にガイドラインを確認しておくことが大切です。

画像の審査に落ちた場合、どのように対処すればよいですか?

まず、背景の色味や商品占有率、文字やロゴの写り込みなど、禁止されている項目に該当していないかを確認しましょう。原因を修正したうえで画像を再登録すれば、あらためて審査を通過できる可能性が高まります。